「あ…あの、、これ!」
「え、なに?」
「あっ!こら抜け駆けとは卑怯だぜ、アレルヤ!」
「正々堂々と全員で渡すということで合意しただろう!」
「で…でも僕なんか積極的じゃないからこれくらいしなきゃもらってくれないよ…」
「、甘いものは好きか?」
「ああ、うん。好きよ。それに、あたし頭使うから甘いもの摂取しないと」
「今欲しくないかな」
「今?まあ…もらえるものなら欲しいけど」
「チョコは好きか?いいヤツがあるんだぜ」
「チョコレート?」
「そうだ。それぞれ一つずつ持っている。はその中から一つを選ぶんだ」
「一つ?全部もらえないの?男が四人も集まって時化てるわね・・・」
「一つだけ選ぶことに意義がある」
「刹那、そんなオリンピックは出ることに意義があるみたいに言われてもねぇ。いいじゃない、みんなあたしに頂戴よ」
「駄目だ」
「そんなティエリアまで強情に・・・。てゆーか、なに?みんな、ひょっとしてチョコレートしか持ってない感じ?」
「そうだね、みんなチョコレートしか持ってないよ。見て、僕の。のために頑張って手作りしてみたんだ」
「あ・・・美味しそう」
「こらこら、こっちも見ろよ。お前の好きなローゼンバーグのチョコケーキだぜ。お前いつも地上に降りたら食いたいってわめくだろ」
「高級ケーキ!大好き!高いもの大好き!」
「のために、ガンダムの型をイアンに作ってもらってチョコを固めてみた」
「まー何これすっごいディテール。このラインといい、このチョコの断面の程よい膨らみといい、正に職人の技って感じね。かなり無駄スキル」
「いい機会だから、僕は君のために手ずからホットチョコを淹れてやろう」
「最近丸くなったとはいえティエリアが他人のためにお茶、じゃなかった、ホットチョコレートを用意するなんて・・・。四年前を思えばあれが夢だったのかと思えるほどね。お姉さん、泣けてきちゃう・・・」
「今でも冷たいと思うけど・・・」
「貴方は新参者だものー」
「そうだ、新参者は去れ」
「この間の性能試験、ぎりぎりだったな。もう一度練習してこい」
「中途半端な人はあっちに行ってください」
「中途半端はお前もだろ!」
「なんですって!」
「自己中心的な発言は駄目だ、ライル」
「刹那、お前が言うな。冷たい言葉は人を傷つける」
「昔のティエリアに言えたことかな・・・」
「なんだと・・・」
「あー!まあまあ・・・。ちょっと落ち着きなさいよ、みんないい大人なんだから。ね!ミンナ、ナカヨク!ナカヨク!」
「それはハロだろ」
「似てたかしらぁ」
「あんまり・・・」
「というか・・・そういう話題じゃないですよね」
「そうだ、アレルヤ・ハプティズム。正しい意見だ」
「今はが誰のチョコをもらうかという戦いだ」
「戦い!?そんな危険なところにあたしは関与してるわけ?」
「火種は勿論だな」
「え!知らぬ間に!争いの中心なのあたし!?」
「・・・・・・・あのさ、変なこと聞くけどさ。お前、今日何の日か知ってるか?」
「え・・・何の日?普通の土曜日?」
「違うよ。普通じゃない」
「えー??」
「会話がかみ合わないと思っていたらこういうことか・・・」
「どういうこと?」
「、今日は2月14日だ」
「普通の・・・・」
「じゃないからね。バレンタインだよ。もしかして忘れてた?」
「あ!そういえばそうね・・・。あたしとしたことがすっかり忘れてたみたい。・・・で、チョコもらった?」
「いや。今年は全員もらえるのを期待せずに逆チョコという作戦をとってみた」
「はあ・・・」
「毎年マイスターの中で誰がチョコもらえるかって競ったけど、ものの見事に玉砕だったからね」
「その結果が逆チョコ?」
「そういうこと。どうだ?お前は誰のチョコを選ぶ?」
「はい?どういう状況なのこれ」
「ともあろう者が分からないのか?」
「頭では分かってるけど認めたくない気がするので、今必死に脳内で2月14日=バレンタインデーという行事を抹殺しているところよ」
「ダメだよ。さぁ、今年こそ誰か相手を決めて」
「そうだ。今年こそ・・・」
「選んでくれ」
「意味は分かるよな・・・参謀サン?」
アイの選択
バレンタインです。
今回はセリフのみで。逆ハーはいいのか悪いのか分かりません。昼ドラのお父さんみたいなのは最悪だな(非○同盟・・・)
(2009/02/14)